サイバースペースでのトラブル

ODR とは何か?

• インターネットのサイバースペースなどで起こるトラブルを交渉、調停、または仲裁 などの方法によるオンライン上での解決。Online Dispute Resolutionの略語。

• E-メール、チャット、TV会議などのオンラインコミュニケーションを駆使して、現実社会で起きるトラブルや 紛争のオンライン上での解決。

• オンラインや現実の問題の、オンラインを使っての防止。

• ODRのメリットは、オンラインを駆使することで、解決にかかるコストや時間が節約できること、国境を越えた紛争や現代の多様化した問題への対応が可能になること。

サイバースペースでのトラブル

オンラインゲームやソーシャルネットワーキングサイトなどで起こるトラブルはこれらの人気に比例して、年々増加しています。しかも、これらのトラブルには現実社会の法律は適用し難い上、サイバースペース内の秩序も定まっていないことが多く、小さなトラブルから大きな問題に発展することもしばしば見受けられます。

これらのトラブルは大きく二つの範疇に分けられます。一つは、サイバースペース内やオンラインゲームサイト内に限られたトラブルで、被害が現実生活にまで及ばない例です。そしてもう一つは、それが発展して現実のプレーヤーの生活にまでその被害が及ぶケースです。

• バーチュアルな世界のトラブル


オンラインプレーヤーたちはかなりの時間と感情をバーチャルな世界に割いているので、自分たちの分身であるアバターたちには特別の思い入れがあります。サイバーカルチャーの研究調査によれば、プレーヤーたちは、アバターに感情移入をしすぎるため、時には、現実とバーチャルな世界の区別がつかなくなることもある、ということです。

例えば、ゲームサイトで使用する器具がプレーヤーに断りなしに取られたため、そのプレーヤーがゲームを続行できなくなるというケースです。この場合、その運営サイトのルールに則った処置が必要です。セカンド ライフでは、犯罪アバターをコーン畑に追放して、閉じ込めてしまうという方法を取ったりしていました。

•  現実に踏み込んだトラブル:


一方、サイバー内で悪徳を行っても、現実の自分とは異なるアバターが行っていると、自分にいいわけができるため、行動が過激になる傾向も挙げられます。現実にはいじめなどできないが、バーチャルな世界では、身元が不明だからといじめを行う人がいます。先日米国ではソーシャルネットワーキングサイト内でふられた13歳の女の子が自殺しました。しかも、ふった男の子は、実際には存在せず、近所の人間がなりすましていました。このような例は、サイバースペース内のトラブルが現実生活にまで悪影響を及ぼした例です。また、セカンドライフでは、そのお金を現金に還元できるため、現実に詐欺の被害も出ています。

• ODRの適用:


これらの問題は現実の裁判に適していません。まず、国境を越えた問題であるため、どこの法律に則るべきかという問題があります。多くは、運営サイトの登録された国や州の法律に従うことになりますが、被害金銭額の少ないトラブルのために、旅行費用をかけ、また、弁護士を雇うことは、理屈に合いません。さらに、それでなくても取り扱い件数が増えすぎている裁判所の負担を重くします。まだ、これらバーチャルな世界のトラブルに対処できる規範や法律が定まっていないため、実態のない手続きや証拠品の提出などに手間取ります。

しかし、このような問題を放っておくと、悪がはびこることになり、せっかく「人と人との信用」でなりたってきた世界が崩壊してしまいます。ODRは、価格も時間もかからないので、被害金額の少ない争いにも気軽に適応できます。 事実、Colin Rule氏によれば、$20の争い金額をODR費用$10で解決したこともあるそうです。また、プライバシーを守るため、アバターの影にいるプレーヤーたちが公にされることもありません。そして、当事者同士の合意による紛争解決方法なため、法律の抵触や手続きや証拠についても自分たちの納得のいく方法で行えます。ODRはこれらのトラブルを解決する最適な手段といえましょう。

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